「裁ちそば」とは

標高の高い位置にある檜枝岐村は稲作に不適な土地であったため、古くからそばを栽培して生活していました。
裁ちそばは檜枝岐の独特な製法で作る蕎麦。全くつなぎを使用しない生そばを3mm程度の厚さに伸ばし、何枚か重ね、手を定規のように当て布を裁つように包丁を手前に引いて切ることからその名前がつきました。昔は裁ちそばができないとお嫁にいけない、とまで言われていました。

薬味には、一般的なネギ、わさびのほか、山人漬け(シソの実と葉、らっきょう、ミョウガ、青南蛮を塩漬けにして刻んだもの)が出されます。


「はっとう」とは

そば粉ともち粉をこね、茹でて、味付けしたじゅうねん(エゴマ)をまぶして食べるお餅。
檜枝岐村の郷土料理。

その昔、高貴な方に差し出したところ、あまりの美味しさに村人の食することがご法度になりました。そこから「はっとう」という呼び名がつけられたということです。